コンビニ経営、コンビニオーナー、

値入率と荒利益率

どっちが大事?値入率と荒利益率

 

「値入率」って聞いたことないよ!?

 

っておっしゃる方もいらっしゃるかも知れませんので、一応説明しておきますね。

 

「値入」とは「商品の販売価格(売価)を決定する」ことをいいます。
「値入率」とは、商品の販売価格と仕入れ原価の差額の販売価格に対する比率を表したもので、
値入率(%)=(販売価格−仕入原価)÷販売価格×100で算出します。

 

わかるようなわからないような説明ですが「予定された利益率」と覚えておいたほうが良いと思います。
ですから「値入高」と言えば「予定された利益高」ということになります。

 

コンビニ経営の場合ほとんど仕入れ代金を自前で支払うことはありませんから、支払い代金算出に
使用する「原価」「原価率」よりは、いくら利益が出せるかと(儲かるか)と考えたほうが合理的なのでしょう。
「原価」「原価率」はより低く、「値入率」「値入高」はより高くが利益の出しやすい商品仕入れの方法と
言うことになりますが、「値入」はあくまで予定が付くことを忘れずに!

 

 

次に「荒利益率」ですが、単純にいうと 
売上高−売上原価=荒利益高
荒利益高÷売上高×100=荒利益率
となりますよね。

 

ここでのポイントは「売上原価」であって、「仕入原価」ではないということです。
コンビニ経営の場合「廃棄」という二文字は切っても切り離せません。
加えると「棚卸ロス」も無視できません。
100円売価の商品を70円で100個仕入れたからといって必ずしも荒利が
(100-70)×100=3,000円 にはならないということです
100個のうち10個廃棄になれば
100×(100-10)-100×70=2,000円
2,000÷9,000×100=22.2% が荒利益率です。
値入率=荒利益率となるのは100%値引きなしで販売した場合のみ!!
このことをよく覚えておいてください。

 

 

では「値入率」と「荒利益率」どちらを重視した経営をすればより収入を増やすことができるでしょうか?

 

答えは「荒利益率」ですね、厳密に言えば「荒利益高」ですが・・・

 

何故「荒利益率(高)」の方が重要かといえば、コンビニチェーンの場合ほとんどが「荒利分配方式」を
とっているからですね。

 

値入率のところで説明しましたが、「値入率(高)」はあくまで仕入れた時点での期待値です。
売れなければ利益にならないわけです。
いくら「値入率」80%の商品を仕入れたとしても、売れなければ仕入れが発生するだけなんです。
商品仕入れ=売上 ではないということをしっかりと理解しておきましょう。

 

では何故本部の指導員たちは年中値入が良いですから!OO%値入率改善されてますから3ヶ月分在庫持ちましょう!!
とか言ってくるのか??

 

高値入商品の大量仕入れ→即利益改善・・・と思い込まされている指導員もいると思いますが、実際には・・・
ここでは大人の事情で・・・としておきます。
コンビニチェーン力の指標の一項目に「値入率」もありますし。
細かいところは別の項目でも説明していくと思います。

 

今回覚えておいて頂きたいのは「夢の値入率より、実現した荒利益率」を重視しましょう! です。